2018.02.24

【農家さんにインタビュー】地域おこし協力隊として地域に眠っている価値を掘り起こすー高橋 宏暢さん

大豊町地域おこし協力隊の隊員として農業に携わる高橋宏暢さんにお話を伺いました。

地域おこし協力隊として碁石茶の生産を行う日々

高知県大豊町に移住して一年目の高橋宏暢さん。彼は、大豊町地域おこし協力隊の隊員として大豊町の農業に携わっています。

嶺北地域を拠点に活動するNPO法人ONEれいほくが開催した半農半Xインターンシップに参加したのがきっかけで、大豊町の地域おこし協力隊というお仕事をすることになりました。

 

具体的には、株式会社大豊 ゆとりファームで「碁石茶産業の担い手育成」という協力隊のミッションのもと、夏場は碁石茶の製造に関わる仕事をし、冬場は他の協力隊の方のハウスや畑の手伝いの作業をしています。

碁石茶の可能性と、理想の暮らし

碁石茶とは、日本でも数少ない発酵茶のひとつです。

400年以上の歴史があるこの碁石茶ですが、一度は生産農家さんが一軒のみという状態にまで衰退してしまいました。しかし、二段階発酵で作られた碁石茶には乳酸菌やポリフェノールなどの健康成分がたくさん含まれており、近年の健康ブームで再び多くの方に飲んでいただけるようになりました。

そこで新たな問題発生!生産者の人手不足で需要に対する生産量が追い付かなくなってしまったのです。

「碁石茶をたくさんの人に飲んでほしい」数少ない碁石茶の生産者と碁石茶を愛する地域の人々の願いを実現するべく、高橋さんは地域おこし協力隊として立ち上がりました。

 

そんな高橋さんは「今年初めて行った碁石茶の製造で得た反省点を踏まえて二年目に取り組みたい。」と目を輝かせて語って下さいました。

高知市内で行われた「目ならし会」という、大豊町の4件の碁石茶生産者さんがつくった碁石茶を飲み比べる会に参加した際に、自分たちが作った碁石茶の発酵の具合がまだ足りないということを実感したと言います。

「僕たちが製造を行っている建物は一般的なものと作りが違っていて、菌が発酵しやすい環境とは言い難い。今後はそこも踏まえて発酵の仕方も試行錯誤し、うまくできるようにしていきたいです。」と、具体的な目標を教えてくださいました。

 

高橋さんは、協力隊の任期終了後も何らかの形で碁石茶に関わっていきたいと考えています。

現在描いている理想は、夏場は碁石茶の製造をして、他の時期は自分のやりたいことをするという生活。半農半X 的な暮らしの中で碁石茶産業に関わる生活を目指しています。

大豊町で農業をするおもしろさは「眠っている価値」にある

高橋さんは、たくさんある耕作放棄地を今後どう生かしていけるかということに大きな可能性を感じています。大豊町では特に、放置されているお茶畑やゆず畑をよく見かけます。

耕作放棄地に関心を抱くようになったのは、高橋さんが協力隊就任前にゆず狩りのバイトをしたことがきっかけでした。

「きちんと収穫したり手入れしたりすればお金になるゆずの木がたくさんあるんだけど、それを地域の人が自分たちで管理できないからゆとりファームに作業を頼んでいるんですよね。ちゃんと手入れしたらお金になるのに、それをしないのは勿体無いな」と常々感じていたそうです。

 

大豊町には使われなくなってしまった資源がたくさんあります。まだ活用されていない資源に価値を感じた高橋さんは「眠っている価値をいいように活用出来たらいいかなと思います」と笑顔で語ってくれました。

 

碁石茶や耕作放棄地など、まだまだ輝ける資源に目をつけて日々農業に取り組む高橋さんの目は、静かに熱く、可能性に満ちた未来を見つめているようでした。



山村農業実践センター メニュー

Copyright (C) 大豊町立山村農業実践センターAll Rights Reserved.