2018.02.24

【農家さんにインタビュー】”おいしい”で守りたい人々の健康ー杉本 和也さん

高知市に生まれ、11年前に大豊町に移住。トマト農家として「はるひ畑」を経営する杉本さんにお話を伺いました。

前職を生かしたIT系農家として

杉本さんは現在、「はるひ畑」という農園を経営しており、大豊町と南国市の二つの圃場で生産を行っています。

「農業をやっている親戚がいたのでそこで修行をしつつしばらくは会社員としても働いていました。」

そんな杉本さんの経歴を掘り下げてみると、なんと以前の会社での職業はIT系のプログラマー。そこで得た知識は農家として独立した今も社内システムの開発に役立っているのだとか。販売管理や作業日誌、勤怠の入力などに活用しているそうです。

稼げる農家になって地域の雇用を生み出したい

「稼げる農家を実現することで、この地域に雇用を生みだしたい」と話す杉本さんは、経営者である商売人の立場と職人気質な性格の2つの顔を両立させている印象。

 

そんな杉本さんの経営するはるひ畑で作られた野菜の卸先は、ほとんど”人づて”で開拓しているのだとか。

「とにかく地道に信頼関係を積み重ねることで増やしていきました。作ることがままならない人が売ることだけを考えても、実力が伴わなければ信頼を失ってしまうだけ。これから農業を始めるなら、最初は作る方に専念して直売所などから練習していくのがいいかもしれませんね。」

そうやって丁寧に作られたはるひ畑の野菜たちは、7割が高知県内、3割が大阪や東京などの地域に向けて出荷されるそう。

「大豊町は標高が高くて涼しいので、平地の農家さんと時期をずらして夏野菜が作れるんです。おかげで夏場はほとんど売り先には困りません。」

気候によるこの地域ならではの特権を生かした販売も行っています。

”おいしい”で支える人々の食

「”これからの農業は付加価値を高めてこだわりのある人向けに売っていくんだ!”なんて風潮もあるけど、やっぱり食にこだわっていない大部分の人の食を支えていきたいですね。」

食にこだわりのない人の健康こそ守っていきたい。”おいしい”が作る人々の健康にまで、杉本さんは目を向けていました。

「有機野菜だからってブランド力を上げて高い値段で売るっていうやり方には違和感を感じてしまうんです。だとしたら買ってくれるのは富裕層の方じゃないですか。誰に野菜を届けたいかっていうと、やっぱりそれは自分と同じように一般的な層の人。特にこだわりがなくて健康に気を使ってない人の健康を、だからこそ守ってもいいと思うんです。

ちゃんと良いものを作り続けてさえいれば単純に”美味しい!”というシンプルな理由ではるひ畑のトマトを食べてくれる人がいる。どんな理屈よりも”おいしい”を大切にする杉本さんのつくるトマトはたくさんの人に愛されています。



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