2018.02.24

【農家さんにインタビュー】自分の人生は自分で作る。人生を”かえる”農園を営む仲良しご夫婦ー塩谷 学さん・陽子さん

4年前に東京から移住し、現在は大豊町でトマト農家として「おおとよ塩かえる農園」を営む塩谷学さん・陽子さんご夫妻にお話を伺いました。

生きている心地のしなかった東京時代

お二人が出逢ったのは東京で暮らしていた時。

「学さんはコンビニで商品企画の仕事をしていて、私は食に興味があって居酒屋のランチタイムで働いていたんです。好きなことを仕事にしているはずなのに、なんだかいつも生きてる心地がしなくて、、ずっとどこか自分に自信がありませんでした。」

農を楽しんでますねと畑で話しかけると、間髪入れずに「農は楽しむものですよ!」と快活に返してくれた今の陽子さんからは想像がつきません。

 

「都会で商品企画っていうクリエイティブな仕事をしているはずなのに、全然本当のクリエイティブじゃなかった。大量生産・大量廃棄に疑問を感じていたんです。」

都会でのすさんだ生活に嫌気がさし、”農業がやってみたい!”という想いが募った二人は、思い切って移住を決意。学さんが48歳の時でした。

大豊町に移住。初めてだらけの農業

移住してから農業を始めた最初の方の毎日は、本当に大変だったといいます。

「もう一度同じことをやれって言われても絶対無理だってくらい大変でしたね(笑)何があっても踏ん張って来れたのは逆に、補助金をもらっていなかったからかもしれません。今の若い人だったら支援が受けられたんだろうけど、私たちはもう自分たちの力でやるしかなかったんです。上手くいかないことがあったって、自分たちの人生は進んでいくから。

 

そんな二人は口を揃えて、農業をやる今は生きている手応えを感じられる生活だと話します。

 

「野菜を工業製品にしたくないんです。成功するためにやっているわけじゃなくて、そうじゃないことの方が大事やと思うから。今は何もないところからモノを育てて、それをちゃんと消費者に届けて、その声をもらえるっていうのがあるから、自分のやってることにすごく自信が持てるんです。」

塩谷さんご夫妻の人生そのもの「おおとよ塩かえる農園」

最後にちょっと変わった農園の名前の由来を聞いてみると、返ってきたのは意外な答えでした。

「塩は苗字の塩谷から取ったんですが、かえるは有機農業に必要な畑のアイドル・カエルから。あともう一つ、”変える”って意味があるんですよ。

 

人生について考え抜き、それまで変えられてなかった塩谷さん夫妻の生き方を変えるための農園。だから”かえる”農園だったんですね。

 

「自然って人間の身体と思うんです。消化してそれを自分の健康に変えて、そして死んだらまた土にかえるっていう自然の循環を考えたら薬に頼って調子が良いとかそういうんじゃ方が良いなって。だから有機農法が好きだし、そういう考え方の農業をしていきたいです。」

その言葉はまさに、お二人の人生の流れを表しているようにも思えました。



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