2018.02.24

【農家さんにインタビュー】脱サラ農家がトマトと作り上げてきたのは”満足のいく自分の人生”ー間 浩二さん

大豊町でトマト農家として「はざま農園」を経営する間 浩二さんにお話を伺いました。

脱サラ農家の野望

脱サラ農家なんて言葉はよく聞きますが、その中でも飛び抜けてユニークな経歴の持ち主である間さん。

「20年間歯科技師工士をやってたんだけど、このままでも良いのかなってずっと考えていたんです。拘束時間も長いし、給料があまりにも安くって。そこで農家に転身したら、それが大正解!二度と戻らん!って思いました(笑)」

技工士ということで元々物作りが好きだったこと、さらに自由に自分の時間を作れるのが今の生活のいいところだと語ります。

 

「辞めるときに”技工士の最高年収よりも農業で稼いでやろう!”と決めて、そこからスタートしました。」

当時40歳にして抱いた野望は10年経った今も、現実となって多くの人に受け継がれています。

理想の暮らしを農業で実現

いかに最小限に、少ない土地で最大限を稼げるか考えることが重要だと語る間さん。

「これから農業を始めたいという人には、いくら稼ぎたいですか?って話を最初にします。人間って欲深いので、例え稼げたとしてももっとお金が欲しくなる。だからまずは足元を見つめて、”満足に幸せに暮らすため”にはどのくらいのお金が必要なのかをしっかり設定しておくんですよ。そうするといたずらに面積を広げて忙しくして人を雇って、、という必要がなくなる。満足する分だけ稼いであとは好きなことをしようって考えたら、自分の中で納得ができるんです。」

 

ハウスを増やして大量に作ることは可能でも、大きくすればするほどそこに人手や経費が必要となり、実際の収益率は低くなります。

 

自分が本当に求めている物を知って最初に決めておくことが”ちゃんと技術をつけて生活できる農家”だそう。そしてこの考え方は若い世代にも受け入れられ、たくさんの研修生たちの”農家として生きるための軸”を育ててきました。

トマトと一緒に作り上げてきたのは”自分の人生”

去年までは生姜もやっていたのですが、今年からは単価のいいトマト一本に集中することにしました。トマトは性に合ってるというか、、とにかく面白いんだよ。まず、赤くなるところを見ると作ってて嬉しくなる。ピーマンはずっと緑だし、ナスなんかはずっと紫とか黒でしょ。トマトは生で食べても美味しいし、栽培も面白いし、お金になるとこもやってて面白い。今みたいに忙しい夏はもう見るのもうんざりだけど、春になって植え付けをする時、触って匂いがすると思わずニタニタしたりします。また一年がスタートするなって。。」

”赤くなるところが嬉しい”という視点はさすが、モノ作りを生業としてずっと続けてきた人ならでは。

春先から秋までは”農家”としての毎日に思いっきり尽力し、冬のオフシーズンは温泉などに出かけて思いっきり遊ぶんだそうです。そんな間さんが作りあげてきた何よりの作品は、”満足のいく自分の人生”なのかもしれませんね。



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